飲食派遣・飲食店プロデュースのドリームワークス

OWNERS コラム

オーナー様の生の声をコラムとしてご紹介いたします。
 

  2008/12/5 INTERVIEW二等立地にも関わらず9坪で月500万円の売上を
                   あげ続ける“すみぼうず”
 
 

 今年店を広げ、倍の大きさに拡張。たった18席から、上の階も入れたら36
 に。売り上げも倍近くに増えた。よく、店を大きくすると上手く行かない。景気
 が悪くて客が入らない。という声を耳にするが、何故、この店は繁盛し、儲か
 っているのか。同じ商圏、同じ時代にこの違いはどこからだろうか。その訳
 を、オーナーである内田氏にお聞きしました。


先日の11/1、本格焼酎・泡盛の日に、日本経済新聞に大々的に取り上げられた対談記事の取材にも使われたが、そのきっかけになったのは“口コミ”だった。

「大宮から来てくださっているお客さんがね、たまたま吉本多香美さんのお知り合いで、焼酎に合う、美味しい和食屋があるよ。と言ってくださったんだよ。」

そういえばこの店は、大きな宣伝をしない。

「値引きや安さで呼ぶような店じゃないし。」その分、毎日の仕入れから気合を入れる。

9人いるスタッフのうち、5人は正社員。「やっぱり質の高いサービスを考えたら、社員なのかなと思って。」

痒いところに手が届く、よく気が付く。というホスピタリティは顧客の心の先読みが必要。一緒にお店を良くしようという感情や、仕事上で大切なモチベーションも、確かに社員のほうが簡単に作れるのかもしれない。

この店のスタッフは、一人一人が、ダントツの仕事力を持った人間集団を目指している。

「お店を広くして、何が変わったかってね、お客様が変わったね。」

勿論、内田さん目当てのお客様の中には、いつも片方の空間にしかいない大将に不満を抱き離れた人もいるそうだ。

しかしそれ以上に、“上の階は宴会できます。”とキッパリ表現し、宴会用スペースにしたことから、今まで狭くて来れなかった人たちの宴会が、どんどん入るようになった。

“飲み放題付宴会コース”も新たに設け、お客様が入りやすいようにした。

「よくさ、自分の店の売り上げが悪いのを景気のせいにするやつがいるだろ。終いには政治家が悪いとかね。でも、そんな風に他人頼みの商売をしてるから駄目なんだと思うよ。」

難しい、出来ないと言ってるうちは駄目。本気でやる。何を売りたいか、何をしたいかの本気のテーマを持つことが、今を脱する処方箋かもしれない。自分のお店を本気で考えたら、やるべきことはきっと見えてくる。

最近は、トレンドを追っているだけだったり、何屋か分からなくなったりしているお店が多いように思う。そんなことでは、本来の目的自体を見失い、数字にも見放されるのではないだろうか。

 見事な手捌きで、仕込みを続けながら内田氏は言う。

 「自分のできることを一生懸命にすればいいんだよ。言い訳
 するな
って事。」

 なるほど。その通り。

 さいたま市浦和区仲町1-4-15、2階・3階

 浦和漁港 すみぼうず

 048-831-7367

 

 


 

  2008/6/1 INTERVIEW 日本一、人が集まる組織を創るために独立  
         松崎陽子さん
 
   
 業界注目の女性プロデューサーとして、このたび
 恵比寿に
1店舗目をopenする。松崎さんに、今回
 の独立についての思いを伺いました。

 松崎さんは1973年生まれ。1996年の時に埼玉県熊谷市のイ
 タリアンレストランのプロデュースに参加した際、飲食業に魅 
 せられ、その後1999年株式会社創コーポレーション入社。メ
 ニュー開発、業態開発に携わり、
8業態、25店舗の立ち上げ
 を手がける。2004には就任取締役社長室室長として人事採
 用・人材教育業務、社内教育制度開発に従事し、20083
 独立を決意。この71日、恵比寿2丁目に念願の1店舗目

【恵比寿集合!九州男と旨かもん“わさび”】をopenする。

松崎さんはお店にとっての1番はスタッフ。2番がお客様。でありたいという。

まず、独立の経緯をお聞きすると、人事・採用業務を通してESの重要さを痛感した時に決意したとの事。一体どれほどの飲食従事者が絶対的な満足の元で働けているのか。果たして、彼ら彼女らの力はきちんと評価され、モチベーションを保ちながら楽しく働けているのか。
そう思ったときに、自分なりに“人を活かす組織”を創りたい。それには、独立しかない、と思ったのだそうだ。

確かに、飲食業界に限らず、スタッフ満足度
ES)を基軸とした組織・人材マネジメント施策への展開は、今最重要課題となっている。ESを「結果」だけでとらえるのではなく「要因」までとらえる。つまり、数字が上がった。等という上辺だけでの判断でなく、本当にやりたいことを、生き生きと出来ているか。日々幸せや、遣り甲斐を感じて楽しく仕事できているか。その途中経過を大切に考え、スタッフを適材適所に配置し、皆が笑顔で働ける職場環境にしていく。まずそれを実現し、日本一人の集まる組織を作りたい。と言う。

安いから行く。美味しいから行く。近いから行く。仲間と集うために行く。店長に会いたくて行く・・・

飲食店に行く理由はそれぞれ。しかし一部では、最近は安ければいいと思う消費者が増えており、価格競争について行けない中小飲食店の経営が、大変になっているのは否めない。
飲食業界地位の向上を一部で叫んだとしても、小さな飲食店が出来る事は少ないかもしれない。しかし、それぞれのスタッフがプライドとモチベーションを持って楽しく働けるお店が増えれば、自ずと飲食業界も活気付くのかもしれない。

このお店に行きたい。はアノお店で働きたい。になる。そして、安いからここ。ではなく、アノ料理が食べたい。あのスタッフに会いたい。という来店動機を持ったお客様が増える。

目的意識を持って生き生きと働いている人のいるお店には、きっとお客様も集うだろう。

わさび。7月のOPENが楽しみである。

 

 


2006/10/11 INTERVIEW◆ 老舗ステーキハウス「いわたき」の再生で成功  井戸実氏
井戸 実 氏

『老舗ステーキハウス「いわたき」の再生で成功。  今回は千葉の南柏に続き埼玉の上尾にも「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」をOPEN。
御本人曰く、郊外レストラン市場へ『竹やりでB29に立ち向かうかの如く』展開を試みる鰍ワいど
http://www.maido.bz/
の“井戸実”氏(28歳)に、ランダムに色々インタビューさせていただきました。』

Q.井戸さんの今の勢いには、すざまじいものがありますが、ココまでして展開される、真の理由とはなんですか?

A.もともと高校卒業して寿司屋の小僧でした。30歳迄に自分の店を持つと言う夢は中学の卒業文集に書いてあったぐらいです。初めて店を持ったのは26歳の頃でした。サラリーマンをやりながら持った店でしたが、オープンしたときの感動は今でも忘れません。その気持を一人でも多くの夢を持っている方に共感して貰いたいと思い、他店舗化をしています。5年間で回収した直営店は順次希望する店長に譲渡していく計画です。その為にも短期間でまとまった店舗の出店が必要と考えてます。何故なら10年も掛けてしまったら皆身動き出来ないと思います。僕も45歳で第一線からは退く予定です。

Q.レインズ時代に得た物no1は何ですか?

A. 立地開発が全てだと思います。当時牛角は日本一収益性の高いFCパッケージだと信じていました。 自分の両親に8千万の借金をさせてやらせても良いと思えるぐらい信じて開発をしていました。サラリーマン時代にこの感覚を植えつけさせてくれた社内風土がありました。

Q. 居酒屋甲子園等の、朝礼のしくみなどについてどう思われますか?


A. ここ最近都内で伸びてる飲食店の多くがてっぺんさんの朝礼をベンチマークされてます。大事なのは仕組みと言うより、マインドの問題といいましょうか、目的を明確にすると言う事だと思います。
やり方は色々あると思いますが、良い手法の典型だと思います。

Q.井戸さんの手がけるお店は、なぜ売れるのでしょうか?

A.いや。そんなに売れてると思いません。僕の周りのオーナー様の店の方が余程繁盛店が数多くあります。多分ホントに 高収益をあげていらっしゃるオーナー様は多くを語らないのではないかと思います。そういう意味ではうちはそこそこの収益しか出ていないのですが自信がある点と言えば、低コスト出店の手法は、秀でている自信があります。
箱(店)にお金を掛けるのが好きでは無いのです。だって皿(料理)の値段に減価償却費が乗っているのが許せないと言うか。だから、商品と値付けに関しては物凄く高いプライオリティを置いてます。
『食い物屋』としてのプライドでしょうか。(笑)

Q.一生勤められる外食産業。以前ご一緒させていただいた際に、そんな風な事を おっしゃっていらっしゃいました。それは、本当に可能な事ですか?

A. 皆独立したいのは、雇用されている間は高い給料が貰えないから。
ちょっと歪んでますが多くがこう言った考えでないでしょうか。実際自分も16歳の頃からそう思ってましたし。とは言え100%のリスクをとって独立しても、成功できる人って実際10人に 一人ぐらいしか居ないんじゃないでしょうか。(統計とった訳でないので適当ですが)
ある程度のリスクを持って貰って、確実に成功させる仕組み。これが出来ればと思ってます。
どう言う事かと言えば、20代の後半〜30歳の前半に掛けてサラリーで働いていると言う事が僕から言えばリスクだと思います。
雇用されている間は自分の意思で100%の物事は決められない。自分の意思と は合わない事を会社がやれば、多くの人は退職するじゃないですか。サラリーマンである以上可能性が無い話ではありません。当社で言うある程度とのリスクとは兎に角会社を曇り一点無く信じて自分に与えられたタスクに対して120%の成果を納める。
そうすれば会社がその成果に対して十二分なリターンをする。具体的に言えば、一つ任せたお店を店長として収益店舗にしてくれと。 5年で初期投資を回収し、P/Lで利益が出ている状態の店をその実績を作った店長に譲渡する。極めてシンプルですが、これを仕組みにする。こうすれば相互がWIN−WINの 関係で居られます。
会社はその個人がどうすれば成果を出せるかだけを愚直に考える。当然仕組みも重要。
あとはその事例を早急に作るだけ。一人目は2年後の2008年に輩出する予定です。

Q.お客様が満足する物を提供する。その結果が利益となって還ってくる。 と言っていらっしゃいますが、それは誰が行っても可能な事でしょうか?

A. 世の中に必要なものは残る。必要の無いものは残らない。シンプルにそれだけだと思います。 会社に置き換えれば、社員・顧客・取引先に必要とされれば倒産しない。必要 なければ倒産するだけです。

Q.井戸さんにとって、お金とは?

お金は目的でなく手段。当たり前すぎて申し上げるのも恥ずかしいのですが。 リアルな話をすればオーナー会社ですから、仮に経常利益が2千万円出るとします。
役員報酬にしてしまえば、個人の所得は年収3千万になるでしょう。でもそれって社会貢献をしていると思いますか?会社の存在は個人の物ではないと思います。お客様からお預かりしたお金が
『売上』 その中から費用とスタッフに対して投資を行う。 残った利益を半分税金で納める。それが社会貢献だと信じています。 繰り返すと社会から必要とされている会社は倒産致しません。
もっと平たく 言うと、僕は車とか時計とか、格好いい洋服とか あんまり興味がありません・・・。(物欲が無くて)銀座で飲む必要も ありませんし。

Q.今、もっとも楽しいと思うことはなんですか?

A. 仲間(スタッフ)が増える事。店が増える事。子供と一緒にお風呂に入る事

Q.将来の展開orこれからの目標を教えてください。

数字目標で言うと
2006年度 売上高 7億5千万 経常利益 2千万
2007年度 売上高 15億 経常利益 6 千万
2008年度 売上高 23億 経常利益 1億
2012年度 売上高 60億 経常利益 3億
20名の独立オーナー輩出
個人的には45歳で引退して銀座で寿司屋を開業したいです。
8席のカウンターだけの店で、お世話になった人だけを毎晩招待する店。この趣 味を20年続ける為に必要な資金は土地の仕入れからなにから入れると8億円程必要になります。
それを貯金する為にあと17年頑張ります。 井戸さんは、人望の厚い方です。本当に全ての人に好かれるタイプ。 “熱さ”と実直さが理由なのでしょう。 飲食業界に必要なものっていろいろあると思いますが、この方とお話していると、 成功の秘訣が、すっきりと見えてきます。
「有言実行の熱いオトコ」 鰍ワいどの井戸実社長。これからも注目です。

 


2006/7/27 INTERVIEW◆ らったDE Q  あにいさん オーナー

平成9年、らった DE Qからスタート。2006年現在、埼玉中心に全15店舗の経営。
埼玉初の隠れ家レストラン“0760”がTVに取り上げられる等注目され、
年商7億を越える企業、株式会社TPDの代表取締役、古澤健志社長にその成功の秘訣、今後の展開についてなど・・・色々聞いてみました。

社長は一言、こういいます。
気合なんです。小さい店が繁盛するかどうかなんて、気合ひとつで決まるものです。

僕がお店をスターとさせた時は、お客さんに好かれたいという気持ちが大きかった。
好かれる為にはどうしたらいいか。その人にとってベストだと思う接客をすることなんですよね。たとえば、この人、若いのにまたこんなに飲んじゃって。ボトル1本分くらい空けてるじゃない。じゃ、1本分の値段にしてあげようよ。ぐ〜んと安くなる。
真剣な話をしてるときなんか、新しい料理をおくときも慎重にそうっと置いたりする。
飲食店なんて、決してかっこよくない。でも、それぞれ地域に根を張って、日々遣り甲斐を感じながら一生懸命やってれば、繁盛しないわけはないんですよね。

かっこよくない。そういう社長は、なんかカッコ良いです。

今後もどんどん展開をする予定だということですが、拡大思考の根源は何ですか?

売り上げを伸ばしたくて、拡大しているわけではないんですよ。
自分も最初はベタなスタートをして、日々いろんな現場での戦いがありました。
今は経営者として、従業員にいろんなステージを用意してあげなければならないと思っています。まじめで、気合もあって、でも貯金もできないようじゃ自分の店だって持てない。 
だから、今から財布の〆め方教えて、経営ノウハウ教えて。出資だってします。

いいお店というのは、人じゃなくて、店そのものにお客さんがついてくれる。
誰かと入ったときに、スタッフが楽しそうに仕事していて、空気がよくて、
しかも、その誰かとの空間が心地よく作れる。
そんないい店をこれからもどんどん作っていきます。
金のためじゃない。チャレンジしたい気持ちが、お店を増やしている理由かな。
熱く語ってくれた、古澤社長。http://www.tpd-jo.co.jp/

埼玉発の若くて勢いのあるこの会社、まだまだ化けるかもしれない。   06.7.13



 

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